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曲面モデルのエンボス
Freeformの代表的な機能の一つに「画像でエンボス」というものがあります。JPEGやPNGで作成されたパターン画像を立体化する機能で、平面への投影と円柱への投影を行うことができます。
ただし円柱への投影の場合、360°一周巻き付けようとすると画像が大きくなるため、エンボスも思っていたサイズより大きくなってしまいます。
巻きつけは元になる画像データを筒状にして実行しようとします。そのため筒にした画像と投影先のモデルのサイズが合わない場合は、設定から筒状にした画像のサイズを変えて対応することになります。
また球体へのエンボス追加も苦手です。そこで今回は画像サイズを変えずに円柱へエンボスを追加する方法と、球体へのエンボス追加を試してみたいと思います。
球体への巻き付けは上下のエンボスが形状に合わせて伸びてしまいます。
円柱へのエンボス追加
画像を使用してエンボスを追加する機能は画像をそのまま投影する機能の他に、範囲を指定してその中に画像を投影して立体化する機能、作成した線に沿って画像を並べて立体化する機能があります。円柱へのエンボス作成は、線を引いて並べる機能を使ってみます。
まずは円柱の中心に輪郭線を作ります。この線に沿って並べて画像の高さを調節すれば、作成できる気がします。
線に沿って並べる機能を立ち上げて線を選びます。高さを合わせればできそうです。
画像の高さを円柱に合わせると、思っていた通りに作成できました。この機能では設定したサイズに合わせて並べる画像の数も調整してくれるため、非常に便利です。
球体へのエンボス追加
球体の場合は線に沿って並べる機能では作成できないため、指定範囲内にエンボスを作成する機能を使います。
まずは球体に対して上下と側面に分割するイメージで線を引きます。
線で囲んだ領域の中にエンボスを作っていきます。
全体に作成することができましたが、領域と領域の間に隙間ができているため埋めていきます。
隙間を全て埋めて完成です。
完成
無事円柱と球体にエンボスを作成することができました。画像からエンボスを作成する機能を使い分ければ、このような曲面の多いモデルにも対応することができます。