株式会社 データ・デザイン Artec3D|ハンディ型スマート3Dスキャナ

CASESTUDY 導入事例

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Artec SpaceSpiderでASICS社製シューズの 3Dデジタル化のレベルを向上

株式会社アシックス

2023.05.08 更新

Artec Leo

◎課題:

世界的に有名なスポーツシューズメーカーが、製品のデジタル化のために高品質の3Dデータを入手する方法を必要としている。

◎ソリューション:

Artec SpaceSpider、Artec Studio、Geomagic ControlX

◎結果:

Artec社の3Dスキャナを使用することで様々なものを高解像度でデジタル化できるだけでなく、CGIのための上質なフォトグラメトリも取得ができる。


健全な精神は完全な身体に宿る

ブランドの名前は、そのブランドの哲学を表現する場合が多くあります。世界的なスポーツ用品メーカーであるアシックス(ASICS)のブランド名は、古代ローマの風刺画家ユヴェナールのラテン語表現「Anima Sana In Corpore Sano」の頭文字をとったものです。これは、「健全な精神は健全な身体に宿る」という意味を持っており、同社はこの創業理念を原動力にカスタマイズデザインのアイデアを展開しています。スポーツ用品やサービスのカスタマイズは、様々な分野のアスリートを対象としたケアとパフォーマンスを同時に提供することが目的となっています。

発光する色で超リアルな質感を実現

常に技術をアップデートし、世界に通用する機能を持った製品を製作することを目標にしているので、世界中のトップアスリートも自社製品を使用しています。また、独自の研究や調査を通じて培った情報をもとに、サービスの分野でも価値を提供しています。

ASICSのデジタル技術チームがArtec Space Spiderで3Dスキャンする様子

アシックス社のフットウェアデジタルテクノロジーチームは、自社製品のリアルなレプリカを作成するための最先端技術を求める中で、必要なのは最高品質の質感・テクスチャであることに気づきました。デジタルテクノロジーチームは3Dスキャナを数台試した結果、最大の課題はランニングシューズの内側と外側の両方を撮影するだけでなく、特徴的な明るい色や独特の質感をデータ化することであると考えました。そこで日本のArtec3Dスキャナのアンバサダーであるデータ・デザイン社(DataDesign)に相談することにしました。

以前から3Dスキャニングは最適なソリューションであると考えていましたが、以前使用していた3Dスキャナでは、テクスチャの品質が不十分でした。3Dサービスのコンサルティングと研究開発で国内トップのデータ・デザイン社は、プロジェクトの最適なソリューションとしてArtec Space Spiderが適任であると考え、包括的なデモを行うことによってArtec3Dスキャナが選ばれました。

新しいソリューションで可能性を広げる

ブルーライト技術を採用しているArtec SpaceSpiderは、小さな対象物を高解像度かつ鮮やかな色で捉えることができます。Artec SpaceSpiderでのスキャンでは、隅々まで見落としなくスキャンを行うことが可能です。さらに、フォトテクスチャマッピングと組み合わせることで、非常に幅広いスキャンが可能なソリューションとなります。

この事業のワークフローは次のようなものです。まず靴をマットの上に設置し、3方向からスキャンし、回転させたり反転させたりしてモデル全体を3Dスキャンします。スキャンデータから3Dモデルを構築している間、デジタル一眼レフカメラで多数の写真を撮影します。その後、写真をArtec Studioに直接インポートし、3Dモデルに画像のマッピングを行います。チームはArtec Studioの機能を駆使し、最大限の良質なデータの作成を実現しています。

スキャンを待ちの回転台に乗ったシューズ

次のプロセスはデータの最終的な使用方法によって若干異なります。マーケティング用途であればArtec Studioでフォトテクスチャマッピングを行った後、すぐに使用することができます。品質管理の用途であれば、Geomagic Control Xで簡単に検査・計測を行うことができます。モデルを寸法的に検査し、必要な情報をすべてまとめたレポートをソフトウェアで作成することが可能です。

DSLRカメラでの写真撮影

従来は製品の品質検査は手作業での計測であったことから、作業者によるバラツキが問題になることがあったとアシックス社のデジタルテックチームのナガタ シンタロウ氏は語ります。Artec SpaceSpiderとGeomagic ControlXを組み合わせることで、スキャンデータとCADデータを素早く比較し、手作業による測定で生じるバラツキをなくし、正確で視覚的に理解できる検査を行うことができるようになりました。また、検査ワークフローの自動化も可能であり、より少ない作業時間でより価値のある情報を得ることが可能になっています。

フォトグラメトリを適用したArtec Studio上での表示

3D技術による改善

最終的なモデル構築の早さやリアルな質感での仕上がりなど、最終モデルを確認する際に最も興奮するとナガタ氏は言います。Artec SpaceSpiderは完璧な製品を作成するための科学的なアプローチとして、アシックス社が求めていたものでした。スピードと進化を追求し、常に一歩先を行くアシックス社のDNAは、品質管理から販売に至るまで、あらゆる場面で発揮されています。

Artec SpaceSpiderは、単に時間や手間を省くだけでなく、高品質なデータで貴重な価値を作ることができるようになったとナガタ氏は述べます。マーケティングや営業活動に直接活用できるような高品質な3Dデータを作成できるようになったことで、商品の魅力をより詳細にお客様に伝えることができています。

アシックス社のスペシャリストたちは、今後も意欲的にフットウェアの3Dデジタル化を推進し、品質検査とマーケティングの両方にArtec3Dの技術を使い続け、場合によっては新素材のリバースエンジニアリングにも活用する予定です。また、チームは現在最新のフォトテクスチャマッピング技術の可能性を探るため、Artec Studioの最新版のベータ版をテストしています。フォトテクスチャマッピングの技術を使用し3Dモデルに命を吹き込むことで、アシックス社は革新的なデータの作成を今後も続けていきます。



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