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HDモード – 驚くほどシャープでクリーンな3Dスキャンにするための、全く新しいアルゴリズムの登場
2020年10月、Artec社よりHDモードがリリースされました。HDモードはAIが搭載されたアルゴリズムで、Artec EvaとLeoのスキャナが今まで提供してきた機能を再定義するものです。
こちらの新しいモードは、スキャン解像度を0.5mmから0.2mmと2倍以上に向上させるだけでなく、ユーザーがより詳細な情報をキャプチャできるようになります。HDモードによって、以前はSpace Spiderでしかキャプチャできなかった、小さな要素やシャープなオブジェクトも手掛けることが可能となり、光沢のある黒い表面や複雑なジオメトリのオブジェクトであっても、はるかにクリーンな3Dデータを使用できるようになりました。
HDモードについての詳細情報や、こちらの機能によりどのような改善が期待できるのかについて、下記の動画で詳しく解説がされております。是非ご確認ください。
それでは、HDモードがもたらす主な利点についてご紹介していきます。
小型要素
3Dスキャナに搭載されたHDモードをお使いのスキャナで利用して、ノイズを最小限に抑えながら小型で薄い要素をキャプチャしましょう。
オートバイのホイールの細い線をArtec Evaでスキャン
到達が困難なジオメトリ
お使いの3Dスキャナでスキャンが細部にわたって再構築されるため、
到達が困難な領域が簡単にキャプチャでき、完全なサーフェスのジオメトリを提供します。
デュアルクラッチギアボックスの細かな部分をArtec Evaでスキャン
出展:Artec3D
小~大型のオブジェクトをスキャン
HDモードを使用すると、お使いのArtec EvaやLeoのスキャナは、さまざまなオブジェクトの非常に細かいディテールも、完璧にキャプチャできます。細いパイプやバルブハンドルなどの小型で複雑なパーツから、車のエンジンやスケルトンなどの細かいディテールが広い領域に含まれているものまで、おまかせ下さい。
リバースエンジニアリングと品質管理
クリーンで完全なデータのおかげで、リバースエンジニアリングと品質管理に最適です。スキャンはプリミティブ形状に簡単に適合し、修正がさらに必要ならばエクスポートも可能です。
機能の仕組み
取り扱う仕事の種類と必要なデータに応じて、基本のSDスキャンモードから新しいHDモードに簡単に切り替えて、スキャンの画質と質をさらに高めることができます。
同じスキャナのご利用で、必要なものを正確にカスタマイズすることができます。時間に余裕がない場合や、細かい形状は必要がない場合、屋外でのスキャンの場合、またはバッテリーの供給が限られている場合でも、SDモードで対応できます。この新しいHDモードを使用すると、Artec EvaやLeoを、今までよりもはるかに強力で多用途の3Dスキャナに瞬時に変えることができ、細い線や難易度の高いエッジを短時間で、かつ優れたジオメトリでキャプチャできます。
Artec 3DのAIエンジン
新しいHDモードはお使いのスキャナ専用に、最先端技術のニューラルエンジンであるArtec AIを搭載しています。慎重に選択された、何十万ものサンプルで訓練されたエンジンのニューラルネットワークは、見慣れたパターンや、表面のディテール、そして形状を検出します。HDモードでは、3Dスキャナがより多くのポリゴンを各フレームで再構築できるため、より高密度で高品質の3Dデータの取得が可能になります。
HDデータ密度について
出展:Artec3D
EvaやLeoの3DスキャナでHD再構成モードをオンにして、今までに比類のなかった解像度とカバレッジ、そしてディテールを含んだスキャンにご期待ください。標準の1倍の密度から、Evaの驚異的な36倍(フレームあたり約3百万ポリゴン)、Leoの64倍(フレームあたり最大5百万ポリゴン)まで、HDスキャンの密度をご自由に選択いただけます。
HDモード対応製品