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コラム 2022.08.19 更新

3Dプリント部品の塗装ガイド 下塗り編

本コラムでは3Dプリンタで造形したモデルをスプレーで塗装する方法について、下記3つのコラムに分けてご紹介致します。

記事内のモデルの造形に使用したプリンターはこちら
使用している3Dプリンターのカタログはダウンロードページからお申し込みください。


 

前回のコラムでは、下地処理についてご紹介いたしましたが、今回のコラムでは下塗りについてご紹介いたします。

下塗りの手順

  • 1. 部品からサポートを取り除く
    フラッシュカッターで切り取るか、手で支柱をはがします。繊細な部品は、カッターナイフやカミソリの刃で慎重にサポートの先端を切り取ることができます。
  • 2. サポート痕のやすりがけ
    回転工具、手やすり、あるいは220グリットの細かい紙やすりを使って、モデルのサポート痕をやさしく取り除いてください。
  • 3. 表面を研磨して滑らかにする
    このステップで表面をどの程度平滑にするかで、最終的なパーツの仕上がりが変わってきます。220グリットや320グリットの紙やすりを使って、モデルの表面全体をやさしく研磨し、ヤスリの跡や工具の跡を取り除きます。その後、400グリットや600グリットで仕上げをします。
  • 4. 部品を固定する
    目立たない場所にスターターホールを開け、細いダボに部品を取り付け、ダボをペイントブロックに差し込みます。
  • 5. 表面を洗ってほこりを落とす
    ブラシと水を使って、ほこりを洗い流します。脱イオン水や蒸留水(食料品店で購入可能)を使用すると、シミを残すことなく表面を完全に洗浄することができます。
  • 6. タッククロスで表面を拭く
    ニトリルグローブをはめたまま、タッククロスを模型の表面にやさしく、長いストロークでなじませます。連続した方向で行うようにしますが、模型の小さな隙間も忘れずに拭きましょう。
  • 7. プライマーを混ぜる
    スプレープライマーを2~3分、円を描くようにゆっくりと振り回します。振るとスプレーしたときに気泡が入ることがあるので、振らないようにします。1分ほど振り回すと、ミキシングボール(「ピー」と呼ばれる)が缶の内側を滑らかに転がる音が聞こえ、塗料がすべて混ざったことがわかります。
  • 8. 下塗り1回目を吹き付ける。
    塗布部分から6〜8インチ離れた位置で、短く速いストロークでスプレーしてください。各ストロークは部品の手前から始め、部品の奥で終了させます。スプレーがパーツの上に溜まらないように、素早くパーツを回転させながらスプレーします。
  • 9. 1回目の塗装を点検します。
    プライマーを塗った状態で、さらにサンディングやファイリングが必要な部分がないか検査します。必要であれば、目の細かい(600グリット以上)サンドペーパーで再加工し、研磨します。研磨が必要な場合は、再塗装の前に必ず手順5~6を繰り返し、ほこりを落としてください。
  • 10. 最後の下塗りを吹き付けます。
    素早くもう一回塗ります。塗膜は薄く、不透明度が上がったらすぐに仕上げます。ここで塗りすぎると、細かい部分が埋まってしまうので、厚塗りにならないように注意しましょう。

最終コートを追加して、パーツのスプレー塗装に移る準備が整いました。
ここまでが下塗りの内容となります。次に、最終塗装として模型のような滑らかな塗装を施す方法と、塗装を保護するためのクリアコートを塗る仕上げについて説明します。



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