モロッコ、チリ、ペルーの砂漠、ボリビアの山々、ロシアとモンゴルの広大な草原で行われるクロスカントリーレースにおいて、マシンの性能を次のレベルに上げるために、SNAG Racingチームは車の新しいコンポーネントの設計を開始し、重量を減らし、強度、操縦性などを高めました。
設計プロセスの最初のステップは、紙のモデリングを使用してモックを構築することでしたが、従来のやり方では単純なパーツを一つ作るのに2か月以上かかることも珍しくありませんでした。
これではレースに間に合わないため、チームはArtec Evaを導入。CAD設計、CNCフライス加工、さまざまなプラスチック、金属、カーボン、ケブラーなどでの３Dプリンティングまで、すべてを含め最長で三週間ほどで作業が行うことができたのです。Aアーム、取り付けポイント、衝撃、リンク、ナックル、その他のサスペンション、フレーム部品などをスキャンし、レースのたびに幾度となく遭遇する厳しい状況にも耐えられるような、より軽く、より強く、より耐久性のあるものに改善することができたのです。