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コラム 2022.06.21 更新

ウクライナの為にMarkforged(マークフォージド)が出来る事

ウクライナの為にMarkforged(マークフォージド)が出来る事

ウクライナ支援プロジェクト”Project DIAMOnD”

非常時には、一分一秒を争います。ミシガン州にある産業センターのAutomationAlleyは、このようなニーズを念頭に置いて、”Project DIAMOnD”(以下DIAMOnD)を発足しました。このプロジェクトは、ウクライナの支援要請に応じて、製造業者が3Dプリンターを使用して必要な部品を瞬時に製造・供給することができます。

今月初め、2022年6月頃“DIAMOnD”は、300台以上のMarkforged(マークフォージド)社製 3Dプリンターを使用し、止血バンドを製造しました。この止血バンドは、医療援助を必要とするウクライナの人々のために送られます。
“DIAMOnD”に参加している会社は、Markforged(マークフォージド)を使用してウクライナ国防省のこの要請に応えています。
このプロジェクトに伴い、Markforged(マークフォージド)社は、危機下にあるウクライナを支援するために、Markforged(マークフォージド)専用の材料フィラメントOnyxを150スプール寄贈しています。(500万円以上)

Markforged(マークフォージド)の付属ソフトウェアEiger(アイガー)は、クラウド型のサービスとなっております。今回のプロジェクトでは、参加企業にMarkforged(マークフォージド)社製3Dプリンターを提供する代わりに、要請があればボタンをクリックするだけで造形が開始する緊急対応システムを構築しております。
このシステムの構築は、Eigerの汎用性無しでは達成できなかったものです。
300以上の企業が参加しており、プリンターの台数も同じ数だけあります。ウクライナ国防省の要請の中には、止血バンドだけでなく、個人防護服、その他医療機器など、必要なデータはボタン一つで造形が開始されます。
もともとは、コロナ禍における支援活動として発足したプロジェクトですが、この3Dプリンターを使用したネットワーク管理は、迅速に対応する事が可能で、現在の状況下でも大きな役割を果たしております。


Markforged(マークフォージド)のOnyxで造形された止血バンドの留め具

プロジェクト参加企業
ミシガン州ローズビルに拠点を置くコンベアの設計・製造会社であるUltimation Industries, LLCの社長、Richard Canny氏は、次のように語っています。
「製造業として、”DIAMOnD”は、3Dプリンターの検証と自社のビジネスを拡大させ、同時に、世界中の苦しむ人たちを支援する活動をする事が出来ます。
”DIAMOnD”を通じて、我々はデジタルトランスフォーメーションを実現する事が出来ましたし、ウクライナに対して支援できることを本当に嬉しく思っています。小さなことですが、お手伝いできることを嬉しく思っています。3Dプリンターが世の中に必要とされている事を証明するひとつの素晴らしい例です。」

3D造形技術のスピード、柔軟性、デジタルな性質は、医療部品の製造に特に適したものです。付属ソフトウェアのEigerは、Markforged(マークフォージド)の3Dプリンターに最適化されており、よりスピーディーに部品を提供する事が出来ます。
医療部品の3Dデータは、デジタル在庫として保存されており、参加企業はいつでも造形を開始する事が出来ます。

300社以上の異なる企業で大量の造形を管理するのは大変なことのように思えますが、Automation Alleyでは、Eigerを通じて、地理的に有益な企業をピックアップして、様々な地点で造形を開始することができます。
この止血バンドを急速に生産することは、従来の製造プロセスでは不可能でした。このような製品は従来、最終部品の生産をするために、必要な治具や工具を製造する必要があります。射出成形では、止血バンドの生産が始まるまでに数週間の遅れが生じるのは目に見えています。
Markforged(マークフォージド)で使用出来るOnyx材料は、この用途にぴったりでした。



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