株式会社データ・デザイン Markforged|カーボン/金属対応3Dプリンタ

Markforged

お知らせ&コラム

MENU

NEWS & COLUMN お知らせ&コラム

コラム 2021.11.02 更新

スライスソフトの将来

スライスソフトの将来

スライスソフトの将来はどうなるのか

3Dプリンターは、過去40年の間に産業として大きく変化しました。当初は画期的な新技術でしたが、使用できるアプリケーションはごくわずかでした。時を経て現在のAM(アディティブマニュファクチュアリング)の状況に成長しました。
3Dプリンターの開発当初である、1980年代は、筐体が非常に大きく、高価で危険な機械でしたが、それはもはや過去のものとなり、今では一般的な家庭やオフィスでも使用されるFAXや紙のプリンターと変わらないレベルで流通しております。

3Dプリンターには様々な方式や種類があり、それぞれが適材適所で用途や求める品質によって使い分けていますが、どの方式の3Dプリンターでも、必ず「スライサー」(スライスソフト)と呼ばれる、3Dプリント専用のソフトウェアがあります。3Dデータを3Dプリンターで造形するには、1塊である3Dデータを1層ごとにスライスして、3Dプリンターに指示をだす必要があります。

スライスソフトとは?

スライスソフトとは、デジタルの3DモデルをGコード(制御言語)に変換して、3次元空間でどのようにモデルを形成するかを3Dプリンターに伝えるソフトウェアです。スライスソフトがなければ、すべての3Dプリンターは、どれだけ高価で性能が高くてもただの箱になってしまいます。現在市販されている3Dプリンターでは、スライスソフトウェアなしで造形できるものは1台もありません。現在市販されているホビー用の低価格帯の3Dプリンターの多くは、造形をするために、スライスソフトを別途、用意しておく必要があります。
その為、様々な3Dプリンターへの互換性を持っている、スライスソフトも各社から販売されております。(PrusaSlicer、Cura、Netfabb Standard、Simplify3d、PrusaSlicer、Cura、Netfabb Standard、Simplify3dなど)
しかし、これらのソフトウェアには欠点があります。多くのソフトウェアは不正確で信頼性が低く、グレードが高いものは、有料のサブスクリプションが必要になることが多く、使用するのが難しい場合があります。これらのソフトウェアは、シンプルなマシンには適していますが、産業用の3Dプリンターでは、プリントの精度や品質を確保するために、より高度なソフトウェアが必要となります。

Markforged社専用のスライスソフト”Eiger”のメリットとは?

Eiger(アイガー)は、Markforged社が独自に開発したスライスソフトウェアで、アマゾンのクラウドシステム”AWS”を使用してソフトウェアを動かします。Eigerは、STLファイルを造形可能なスライスに分割し、業界をリードする精度と正確さで3Dプリンター用のデータを完成させます。すべての3Dプリンターが何らかのスライシングソフトウェアを使用している中、Eigerは競合他社と比べて際立っています。もともとMarkforged社の3Dプリントシステムのプラットフォームの重要な構成要素の一つとして設計されたEigerは、3Dプリンター業界のスライスソフトウェアの基準となっています。Eigerは、1,000万点以上の部品の作成に成功し、世界中の製造企業で様々な用途に使用されています。
では、Eigerが競合製品と異なる点は何でしょうか?

非の打ち所がない造形品質

用途に関わらず、3Dプリンターを使用する人にとって造形品質は最優先事項です。
Eigerは、すべての造形において精度を保証します。多くのスライスソフトは、プレビュー画面でレンダリングを実施し、画面上ではきれいなパーツが確認できます。では実際に出来上がった造形物の品質はどうですか?
Eigerは、プリントヘッドのパスを管理し、そのパスを忠実に描画します。特に2D表示では、1層ごとのプリントヘッドのパスが確認できます。(例えば、あまりにも細い部分は、造形できないため、パス自体が表示されません。)
結果として、出来上がった部品とスライスソフトで表示される部品の相違が少ないです。自分が想像しているよりも粗い仕上がりになってしまった造形品は、趣味として3Dプリンターを使用している人にとっては問題ありませんが、製造業の要求に応えるためには、厳しい品質管理基準をクリアするためにミクロンレベルの精度が求められます。Eigerは、完璧な印刷品質と完璧な表面仕上げを可能にし、Markforged社製3Dプリンターの特性を完全に理解して設計された最適なプラットフォームです。

リアルタイムアップデート

製造業で3Dプリンターを使用することは大変です。製造業では、グローバル経済からのニーズの流入に合わせて変化をしなけばならず、アジャイルな環境が求められます。事業運営が進化するにつれ、安定した結果とフレキシブルな環境を提供するツールに頼る必要があります。Markforged社のプリンターはすべて、クラウドを通じてEigerに接続され、OTA(Over-the-Air)でアップデートされます。新しいアップデートが利用可能になったら、アップデートボタンを押すだけです。ダウンタイムや追加費用は一切ありません。Eigerはまた、リアルタイムで更新されます。つまり、新しい材料が使えるようになった場合、やらなければいけないことは、アップデートボタンを押すことと、材料スプールをセットすることだけです。

強固なセキュリティシステム

低品質なスライスソフトウェアの多くは、STLファイルのセキュアには重点を置いていません。もし、3Dプリンターを仕事で使おうと思っている場合、そのデータは、ビジネスにとって非常に価値のあるデータで、秘密保持を必要とする知的財産のようなものでしょう。Eigerは、セキュリティを重要な柱の一つとして構築しています。くわしくは、こちら(https://markforged.com/security)のページをご覧ください。

費用

Eigerは、Markforged社製3Dプリンターにすべて無料で付属しています。追加費用は一切かかりません。

スライスソフトウェアは、3Dプリンターを構成する重要な要素の一つです。スライスソフトウェアがなければ、プリンターは機能しません。
Eigerは、完璧な表面仕上げの美しい部品を造形できるだけでなく、初心者でも使用することが出来るほどのシンプルさがあります。STLファイルをアップロードし、材料を選択してエンターキーを押すだけ。ボタンを数回クリックするだけで、Markforgedの3Dプリンターは、世界中のどこからでもあなたが想像するものを作ることができます。

Eigerがあなたのビジネスにもたらすメリットについて、まだ興味がありますか?実際に見てみたいと思いませんか?もしご興味がございましたら、弊社までお問い合わせください。



CONTACT 問い合わせ