株式会社データ・デザイン Freeform|3D触感型デジタルクレイモデラ

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コラム 2023.05.24 更新

イメージ画像のコルセット – Freeformの場合

イメージ画像のコルセット – Freeformの場合

以前作成したコルセットのモデルですが、一部の操作でパッチ機能を使っています。そのため、パッチ機能の無いFreeformでは同じ手順が再現ができません。そこでPlusの際にパッチを使用して作業を行った骨組みモデルの作成を焦点に、パッチに代わる機能でFreeformで作成ができないか試してみます。
 

 

 

問題点

Freeformにはパッチ機能が無いため、Plusでの骨組み作成時に行ったパッチを張る→クレイに変換→引き抜く作業を他の機能に置き換えて対応する必要があります。

スケッチと押し出し機能でカットすることもできますが、曲面の多いモデルは下図のように直線を引いてカットしても、モデルの曲率によっては必ずしも切り口が真っすぐになるとは限りません。
この状態で作成を進めてしまうと、恐らく一周作った際に作り始めと終わりの部分のつじつまが合わなくなるかと思います。

モデルをカットする機能も限られており、またカーブを使用した機能は凹凸を付ける機能はあるものの、新規モデルとして分割して作成ができません。なおカーブを使用したモデル分割機能は存在していますが、体感ですが曲面の多いモデルや薄いモデルの分割は苦手で失敗しやすい印象です。

そこでパッチの代わりとして、パッチ同様に厚みを付けてクレイモデルに変換することができるメッシュデータを活用してみたいと思います。

 

モデルの作成
シェル化していない状態の胴体モデルをメッシュに変換します。
 

枠線の作成時に使用したカーブ機能はメッシュに対して実行すると処理が遅いため、こちらは先にクレイモデルに沿って引いたものを使用します。

カーブを使ってメッシュを選択する機能に、カーブ内のメッシュを複製してそのままクレイに変換する設定があるためこちらを使用します。
 

ブロックが作成されたため、空洞化したモデルから引き抜いてみたところ上手くできました。
 

ここまで処理できれば残りの手順はFreeformPlusと同じため、Freeformでも作成ができそうです。コルセットのモデリングに興味のある方は、手順の一つとしてご参考いただければと思います。



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