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Freeform / D2Pを使用したヘルスケアソリューション
50歳の女性患者さんは、歯周病により奥歯を失ったため咀嚼が困難でした。上顎骨や下顎骨の萎縮/隆起による症状です。この症状には骨膜下インプラントと言われる、骨の中ではなく骨上(骨膜下)に位置するインプラントが有効です。
このインプラントのモデルを、Geomagic FreeformとD2Pや3Dプリンタを使用して作成します。
まず初めに、CBCT(コーンビームCT)と呼ばれるスライス厚0.6mm未満のCTスキャンを実施。
その後、DICOMセグメンテーションソフトであるD2Pを使用し、CTスキャンデータであるDICOMデータを3Dデータ(stl)に変換。D2Pは、「歯」の抽出に特化したモジュールが存在します。
DICOMデータからstlに変換した後、Geomagic Freeformへデータを移行し、必要部分のみを抽出してその患者に合ったインプラントモデルを作成。
その後、樹脂3Dプリンタ及び金属3Dプリンタを使用して各パーツの嵌め合わせを確認。
最終的に人体適応性のある医療認可の下りたチタン(TI6AI4V)を3Dプリンタで造形し、インプラントを作成。
この新しいワークフローは、従来のプロセスの50~60%程の工数削減を実する事が出来ました。
▲実際に患者に施術されたインプラント
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