株式会社データ・デザイン Markforged|カーボン/金属対応3Dプリンタ

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製造業

AM活用による効率化

C-max 富士精工株式会社

2022.08.04 更新

本導入事例はこちらよりダウンロードいただけます。

日本の愛知県を拠点に、質の高い製品を提供するツールエンジニアリングカンパニー

C-max富士精工㈱は1958年に創業し、主な事業として、超硬・ダイヤモンド等の切削工具、工具保持具及び治具の設計/製造販売をしております。
設立当初は町工場からスタートしましたが、その後、世界9か国で事業展開をするグローバル企業へと成長し、同社の製品が世界各地に広がる顧客の製造現場で、生産ラインの稼働率向上/省人化/高精度加工を実現しております。

【C-max 富士精工㈱】会社イメージ

そして今日では、単に工具やその周辺のツール製作にとどまらず、顧客の生産準備や工具管理といった付帯業務を引き受けるアウトソーシング事業に至るまで、工具に関するあらゆる仕事のトータルサポートを展開しております。
一工具メーカーの枠を超えたツールエンジニアリングカンパニー、それがC-max富士精工㈱の現在の姿です。


円柱素材搬送用ハンド

課題

C-max富士精工㈱は、半世紀以上も続く老舗企業であり、幾度とない業界の変革にも顧客のニーズを捉え、サービスを提供し続けてきました。
そして現在、主要顧客の多くが自動車メーカーである同社は、自動車業界が迎えた100年に一度の大変革期において、電動化に伴うモーター等の電動関連部品を生産するツールの提供へとシフトしていく必要がありました。
さらに今後は、これまでの事業に加えて、スマートファクトリー化に向けたサービスの提案/開発を行っていく必要がありました。

こういった課題を抱えている中で3Dプリンタに出会い、様々な造形方法、機種を検討するようになりました。
検討する3Dプリンタは、製品開発や工具設計をする上でのPOC、いわゆる「試作」の用途だけではなく、3Dプリンタを活用したロボットハンドや治具等の設備の製作による業務の効率化や改善など、多岐に渡る用途を実現できる3Dプリンタを検討されておりました。
試作用途を主とする機種が多い中、より実運用が可能な3Dプリンタを見つける必要がありました。

ソリューション

様々な3Dプリンタを検討している中で、C-max富士精工㈱は、Markforged社製のコンポジット3Dプリンタ”X7”に出会いました。
X7は、カーボンファイバーを使用した造形物の製作が可能で、他社の3Dプリンタと比べると、圧倒的に強度が高く、見るだけの試作だけでなく、治工具や設備部品など実際に運用できるパーツを製作する事が出来ます。X7は、同社のニーズにフィットしており、導入する運びとなりました。
これまで、切削加工による生産が主体であり、造形技術の構築やノウハウがあまりない中でも、3Dプリンタの特徴と設計アイデアを結び付ける事で、X7の特徴を最大限に活かした製品を製作する事が出来ております。
Markforged X7の導入は、同社の従来技術に、積層技術が新たに加わる事により、事業の幅を広げることができ、顧客の困り事解決に大きく貢献しております。
また、社内においてもその導入効果は著しく、様々な業務改善に役立てております。その一例として、写真の製品は刃先等の撮影用治具としてMarkforgedで製作したもので、従来の既製品が抱えていた多品種のツールを把持できない等の問題を一挙に解決へと導きました。

「様々な造形方法/機種を比較した後、Markforgedを選びました。」
-開発部開発課 C-max富士精工 株式会社


工具撮影用治具

工具撮影用治具

刃先等を撮影するための治具。
従来は、金属製の既製品を使用していたが、多品種のツールを把持できない、把持した製品を傷付ける等の問題をMarkforgedにて製作することで、一挙に解決。
軽量化、ワンタッチ段替え機能を追加することで、作業性も大幅に向上。


ロボット用バリ取りハンド
協働ロボットでバリを除去するツールを把持するためのロボットハンド。
可搬重量の制約を受けやすい金属主体の既製品に対して、樹脂とカーボンの特性を活かした軽量かつ高剛性のロボットハンドを開発。
また、様々なワーク形状に対応するために、カーボンの反力を利用したフローティング機構を備えており、最適な荷重をワークに合わせて調整することが可能。

「3Dプリンタは、どんな3D形状も簡単に作る事が出来ます。」
-開発部開発課 C-max富士精工 株式会社

「Markforgedは、高い稼働率ながらも機械トラブルは殆どありません。」
-開発部開発課 C-max富士精工 株式会社

約75%カット
リードタイム
軽量化
金属パーツから樹脂へ
高剛性
Onyx + CarbonFiber

特殊線搬送用ハンド

協働ロボットで特殊線を搬送するために造られたハンド。
従来は金属主体のツールで造っていたところを、MarkforgedのOnyx(樹脂+短繊維カーボン)と長繊維カーボンで造形。
軽量化だけでなく、形状をコンパクト化しシリンダー推力に耐える高剛性を実現。


業種:特殊工具メーカー
アプリケーション:ロボットハンド/治具/試作
所在地:日本 愛知県
導入年:2019年
プリンタ:X7
使用材料:Onyx、カーボンファイバー

お客様の製造現場で『お困りごと』はございませんか?
C-max富士精工は、お客様のニーズに合った製品をデザインからコーディネート
お客様の製造現場が抱える『お困りごと』を解決します

切削工具、工具保持具及び治具の
設計/製造で培った技術を有し、
製造現場を熟知している

ー 造形品の主な特徴 ー
カーボン繊維入りナイロンによる高強度
耐熱性:150°
クーラント等の耐油性
切削加工では困難な複雑な形状が可能

C-max富士精工の技術と3Dプリンタの性能を
最大限発揮した製品を設計

C-max富士精工は
ニーズの明確化から製品化までを一括対応

– 当社HP –
https://www.c-max.co.jp/

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