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製造業

3Dプリンタを活用するロボットインテグレーション

Labman Automation 社

2022.05.11 更新

54の国で348台のロボットを稼働

Labman Automation社は、イギリス・ノースヨークシャー州に拠点を置き、大学、業界大手、研究所向けに特注のロボットソリューションを提案している会社です。現在までに、54カ国で348台のロボットを製造しています。
Labman社のロボットは様々な用途で使用されており、バイオテクノロジー、化学、医療、塗料・コーティング、食品・飲料、消費財、水産、農業など多岐にわたります。ロボットによって自動化される作業は、科学者、研究所の技術者、エンジニアなどの専門的な作業がほとんどです。実験・研究・医療用途では、バイアルやマイクロチューブの計量、血液の検査、液体抽出、代謝物抽出などの作業が行われます。
製造業の場合、組み立て/梱包/ディスク洗浄/コーティング/塗装/モジュール基板ハンドリング/粉末分注などの細かい作業が行われます。
Labman Automation社は、お客様ごとに、ロボットの形状をカスタマイズして、様々なソフトウェアで構成をし、さ唯一無二のユニークのソリューションを提案しております。ロボットを使った自動化システムは、机の上に置ける程度の小型のものから、輸送用コンテナのような大型のものまで、さまざまな種類があります。

リバプール大学のマテリアルイノベーション施設のために作られたロボットは、薬品瓶への薬品注入等のハンドリングをするものです。こうした特殊な機能を求めらる自動化システムを構築するには、精度、強度、耐熱性、耐薬品性、耐久性など、特定の要件を満たす複雑で高品質な機械部品を使用する必要があります。

Labman Automation社が初めて3Dプリンターを使用したのは、 FFF(FDM)方式の3Dプリンターでした。FFFプリンターの目的は、顧客のためにカスタマイズしたロボットの最終使用部品を作成することと、部品の試作を可能にすることでした。FFF方式の3Dプリンターで最終製品を製造することには大きな価値があるにもかかわらず、造形物の品質にバラつきがあり、様々な面で制限を受けておりました。そのため、取り扱いが難しくメンテナンス等の問題でプリンターは課題を抱えておりました。FFF方式の3Dプリンターと取り扱いが難しという事が分かり、Labman社は最終部品を外注の造形サービスに委託をするようになりました。
これらの部品には、機械のカバー、ギアボックスアダプター、グリッパーフィンガー、取り付けブラケット、消耗品ラックが含まれています。しかしこのモデルでは、部品単価が維持できないこと、リードタイムが早くても1~2週間程度かかってしまい、迅速な試作ができないことなど、新たな問題が発生したのです。
3Dプリンターの経験とROIの計算が不十分だったため、3Dプリンターを使った運用の稟議が上げずらくなっていました。

“外注の造形サービスに毎月15万円程費やしていました。それでリードタイムが1~2週間とか….。
試作の場合、すぐに製品が欲しいのに、実際には不可能です。”

-TOM GALE氏 LABMAN AUTOMATION社 プロジェクトリーダー

Labman Automation社は、それでも3Dプリンターを使ったソリューションを追及しておりました。従来の製造方法と比較すると、3Dプリンターは少量生産の部品に対してはるかにコスト効率の高い戦略だと分かっていたのです。Labman社の自動化ロボットの多くは個々の顧客向けにカスタマイズされた独自のシステムであるため、同社のビジネスモデルには適していると考えておりました。

FFF方式にあまり良い印象を持っていなかったLabman社でしたが、Markforgedの3Dプリンターで造形をした部品の品質に感銘を受けたLabman社は現在、試作や最終用途部品の製造など、さまざまな目的でMarkforgedを使用しています。Labman社は、あるシステムの最終部品(5回の反復が必要なバランスパン)において、サードパーティに委託する場合と比較して、75%のコスト削減を実現しました。


何かの部品が壊れた時、あるいは形状変更が必要なとき、ノートパソコンですぐに部品を作ることができるので便利です。

また、Markforged社の3Dプリンターは、Labman社は、自社へのMarkforged導入だけでなく、お客様へ提案する事によって大きな付加価値を付けております。 Labman社のチームは、Markforgedの3Dプリンターを大型のロボットシステムの初回納入時に、お客様に導入しております。そうすることで、顧客は迅速な変更や調整のための部品を造形できるようになります。「何かの部品が壊れた時、あるいは形状変更が必要なとき、ノートパソコンですぐに部品を作ることができるので便利です。」と同社プロジェクトトム・ゲイルは言います。Labman社のユーザーの多くは、Markforgedの3Dプリンターを購入し、ロボット関連以外でも様々な用途で使用されております。リードタイムの大きな削減で、Labman社が設計した部品は、翌朝には顧客に提供する事が出来るようになりました。

Labman社が導入している大型なシステムでは、平均して数100の造形品があると推定されます。
「ロボットに150万円を費やしても、ロボットに使用している部品が安っぽく見えたら、少し動揺してしまうでしょう。私たちにとって、仕上げの綺麗さは非常に重要な事です。」とMarkforedで造形された部品の表面仕上げに関して高い評価をしております。
Markforedの3Dプリンターで使用される材料は、表面仕上げでなく、物性や耐薬品性も大きく貢献しております。 Onyxと言われる、短繊維カーボンを含有した専用材料は、ロボットが稼働する過酷な環境でも使用する事が出来ます。

お客さまが急に、「こんなものが欲しい」と気が変わることはよくあることです。
そのようなとき、現場で対応できるのは本当に助かります。より早く完成させることができるのです。家に帰るのも早くなるし、良いことづくめです。

今後の展望

Labman Automation社は、Markforgedの利点を活かしてを活用していきます。
3Dプリンターの品質、強度、耐熱性、耐薬品性、クラウドベースの3DプリントソフトウェアEiger、そしてプラットフォームの使いやすさなど、さまざまな技術に対応しています。
当初、Labman社は現地の代理店からMarkforged3Dプリンターを1台導入していました。 現在、Labman社にはMarkforged3Dプリンターが合計6台稼働しております。
今後もMarkforged社は、Labman Automation社のビジネス戦略において重要な役割を果たし、高いコストや面倒なメンテナンスのリスクなしにリードタイム、品質、柔軟性の向上を実現します。


業界:産業設備
アプリケーション:試作/最終部品
所在地:イングランド ノース・ヨークシャー州
導入年:2018年
マテリアル:Onyx, 長繊維カーボンファイバー


※引用サイト:https://markforged.com/jp/resources/case-studies/labman-automation
※株式会社データ・デザインで翻訳しております。
※株式会社データ・デザインはMarkforged社の国内正規販売代理店です。



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