CASESTUDY 導入事例
製造業
金属3Dプリンターで純銅の造形 (誘導コイル)
Meduna 社
2021.12.08 更新

Meduna 社はチェコ共和国に熱処理工場をもっており、金属部品の材料特性を変えるための様々な後処理を行っています。顧客の小ロット生産に対応し、必要な金型を社内で製作しているため、従来の高周波焼入れ用金型(コイル)の製造には、熟練した技術と経験、知識が必要でした。 Meduna 社では当初、銅管を曲げてコイルを製作していましたが、この製造方法では限界があり、穴径が小さいものを作成するのは非常に困難なものでした。また、手作業で成形するため、再現性のあるツーリングの製作は職人の腕が必要で、中々容易には作れませんでした。
Markforged(マークフォージド)の販売代理店である3Dwiser 社は、Meduna 社にMarkforged Metal X(メタルX) システムを紹介しました。Meduna 社はすでにFFF方式の3Dプリンタを使用していたため、Metal Xの仕組みをすぐに理解する事が出来ました。純銅を使用するメリットとして、素材の熱伝導性と電気伝導性が高く、コイルを作成するには理想的な素材です。 Meduna 社の従来の方法では不可能だった小型の誘導コイルをMetal Xで造形し、必要な強度をクリアする事が出来ました。誘導コイルは、工具や部品の冷却の為に、複雑な内部形状の設計が必要です。Metal Xを使用する事により、これまでの加工では絶対にできない内部形状を実現し、後処理が少なく、より精密で一貫性のあるツールを作ることができます。 Meduna 社は、Metal Xにより、製造できる形状の幅を大きく広げ、これまで受けられなかった仕事を受注できるようになりました。
パーツネーム:誘導コイル
業種:製造業
アプリケーション:ツーリング
所在地:チェコ
プリンター:Markforged Metal X
マテリアル:銅
※引用サイト:https://markforged.com/resources/application-spotlights/copper-induction-coils
※株式会社データ・デザインで翻訳しております。
※株式会社データ・デザインはMarkforged社の国内正規販売代理店です。