株式会社データ・デザイン Markforged|カーボン/金属対応3Dプリンタ

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製造業

3Dプリンターによる工場のデジタル化

Saint-Gobain社

2021.06.28 更新

Artec Leo

Markforgedを活用した設計の自由化と生産性向上

マサチューセッツ州にあるSaint-Gobain社は、産業向けの材料の製造、販売、設計を行っており、100を超える工場の製造プロセスや製品開発、新技術の導入により工場の運営をサポートしています。
 

課題

Saint-Gobain社は、顧客の要求に迅速に対応する必要が多々あります。
繊維工場で使用するボビンの形状を変更したいという顧客からの要望があり、ある工場では形状変更をした新しいボビンを固定するための400個のスピンドルアダプタの製作が必要になりました。Saint-Gobain社は当初、スピンドルアダプタを社内で加工する予定でしたが、人件費と材料費だけで47,000ドルもの費用がかかってしまいました。 「400個のスピンドルアダプタをすべて社内で加工すると、内部の機械工が必要とする時間の合計は約1,200時間でした。」と、サンゴバンリサーチ北アメリカのリサーチエンジニア、Emmanuel Simadiris氏は述べています。

ソリューション

Simadiris氏は、インダストリアルシリーズであるX7を利用してOnyxでスピンドルアダプタを製造することにしました。X7でこの部品を製造する事で、大幅に労働時間とコストを削減し、製造する工程で必要になる多大な時間を費やす必要がなくなりました。「X7は弊社にとってヒット商品となっています。400個の部品がX7から工場ラインに運ばれ、部品の積み込みと積み下ろし以外の労働はほとんどありません。」とSimadiris氏は述べています。
 
1つのアダプタの造形時間は3時間となり、合計でリードタイムを約90日短縮する事が出来ました。
しかし、Simadiris氏は、時間の節約だけが利点ではなかったと言います。「最大のメリットは稼働時間の増加です。造形中に、他の作業をすることが出来るようになりました。」
X7導入による現場のデジタル化により、製造プロセスの全体的なワークフローが改善され、生産コストを最小限に抑える事が出来ました。さらにSaint-Gobain社はX7でアルミニウム並の強度を持つカーボンファイバーで強化された治具を低コストで生産しています。

今後の展望

Saint-Gobain社は、別の工場でもMarkforged社製3Dプリンタの導入を計画しています。「弊社は、今後も3Dプリントの使用を奨励していきます。」とSimadiris氏は述べます。
Simadiris氏は、出来るだけ多くの工場でこの新技術を活用出来るようにしたいと考えており、さまざまな工場のリーダーを対象に、スピンドルアダプタのアプリケーションについて社内でウェビナーを開催する
予定です。Simadiris氏は、この技術が製造業にどのようなメリットをもたらし、どのように活用が出来るかを証明していきたいと考えています。



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