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Formlabsプリンタを活用した新事業の展開

ADV. 社

2022.02.14 更新

Artec Leo

夢の製品を発売

3Dプリンタは、デジタルデータを実物に変えるだけでなく、思いついたアイデアを製品に変えることができます。

Eartune Fidelityの誕生は、10年以上前にさかのぼります。ジャスティン・スタック氏は、ヘッドホンから最高の音質を引き出すことにいつも苦労していました。彼は、ヘッドホンに圧力をかけると、低音と全体の音質が大幅に向上することに気づきました。彼のヘッドホンは、高品質の音を出せるポテンシャルがありながら、耳にうまくフィットせず、音漏れに繋がっていたのです。

それを解決したのが、カスタムフィットのイヤーチップでした。
しかし、カスタムイヤーチップは高価で、製造に手間がかかるという問題がありました。また個人用のカスタムイヤーチップであるため汎用性は無く、市場で広く販売する事は難しいといった問題もありました。
完璧にフィットするイヤホンは、スタック氏の長年の夢でした。

そこでADV.社は、SPEK Research Inc.と共同で、耳型を採取するシステム「Self Precision Ear-impression Kit(SPEK)」を開発し、特許を取得しました。この耳型をADV.社に郵送し、シリコンの成型工程にて使用します。この型を使ってEartune Fidelityが作られ、再び顧客に郵送されます。

ラピッドプロトタイピングによる数日での製品化

Formlabsの3Dプリンタは、真のラピッドプロトタイピングを可能にします。デザイナーやエンジニアは、実際のテストや分析の結果に基づいて、デザイン、サイズ、形状、組み立てを何度も繰り返し行うことができ、高品質な製品をより早く市場に投入することができます。

Eartune FidelityのKickstarterでは、キャリングケースを除き、当初のフィードバックは好評でした。お客様の声に耳を傾け、スタックは新しいケースをゼロから迅速に試作することに取り掛かりました。

土曜日にMeshmixerで金型設計を行い、その日の夜から金型の造形を開始しました。日曜日の朝、スタック氏はその部品を射出成形し、このケースが機能する事を確認しました。

日曜日の夜には金型を作り直し、水曜日には最初のサンプルを手にすることができました。わずか5日間で、カスタムイヤーチップの付属品となるケースを完成させました。そして、さらに微調整を加え、顧客に発送する準備が整えました。1週間足らずで、スタック氏は新しい製品を作り上げたのです。

Formlabsでビジネスを構築する

ハードウェア、ソフトウェア、材料が一体となっており、製品を市場に投入しようとする中小企業にとってFormlabsプリンタは究極のパッケージとなります。新しいデザイン形状に手を加える一人のエンジニアから、小規模なビジネスを立ち上げるチームまで、社内での3Dプリンタは製品開発にとって不可欠なツールになりつつあります。ラピッドツーリングは、大量生産に移行する前に設計と材料の選択を検証することができ、またカスタムや一部の限定された最終製品を製造するための最適な手段になります。

ADV.社では、GreyPro Resinを使用して射出成形用の金型を作成しています。スタック氏は、「このレジンは、完成品の表面品質を高めてくれます。Form 3Bは、古いFormlabsのプリンタよりも、造形直後の表面品質がずっと滑らかで、間違いなく優れています。」と語っています。

スタック氏によれば、「単なるプリンタではありません。新製品を開発し、スタッフを雇用し、会社を成長させることができるのです。Formlabsは、中小企業が資本力のある大手メーカーに対抗できるような技術への手段を提供します。」

さらに、「Formlabsの製品がなければ、すべてにコストがかかり、規模拡大の妨げになっていたでしょう。」とスタック氏は続けます。「実際、Formlabsのプリンタがなければ、このようなことは何一つできなかったでしょう。私が夢を叶えているのは、Formlabsが手頃な価格の3Dプリンタを作るという独自のビジョンと夢を持ち、それがアメリカの中小企業を前進させるアイデアファームの一部になっているからです。」と。



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