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CASESTUDY 導入事例

Autodesk Fusion とManufacturing Extension が産業機械の設計・製造に新たな力をもたらす

株式会社加藤機械

2024.12.19 更新

Artec Leo

30 年前の工作機械も活かせる Autodesk Fusion による CAM の実力と可能性

株式会社加藤機械は、1957 年の創業から、地域の発展の一役を担う企業として、産業機械の設計•製造に取り組んできた。同社の産業機械は、電気制御ソフト開発から部品加工や組立に至るまで、一貫した製造を担い、それぞれの現場に最適かつ高品質で生産性の高い機械•装置を提供している。その産業機械の製造能力を高めるために、同社は Fusion とManufacturing Extension を導入して、CAM の生産性向上を推進している。

Fusion とManufacturing Extension による CAM を導入した背景について、株式会社加藤機械の加藤剛 代表取締役は、「当社では、3 次元で設計するようになって 6 年ほど経ちますが、これまで CAM を利用したことがありませんでした。設計は 3 次元モデルでも、製造は 2 次元加工で対応していました。そんな時に新しい工作機械として、DMG 森精機の 5 軸加工機であるDMU 50 を導入したので、3 次元の設計データを有効に活用できないか検討していたところ、Fusion とManufacturing Extension を知りました。」と語っている。

同社の CAM 担当である栗山氏は、「もともと当社で使っていた他社製品の CAM オプションでは 2.5 軸までしか対応していなかったので、最初から 3 軸加工が使えるFusion を試してみようと、体験版を使ってみました。3 軸加工では、XYZ という3 つの軸を自由に動かせますが、2.5 軸加工では Z 軸が動かないので完全な立体形は加工できず、実用性が低くなります。Manufacturing Extension の体験版を利用し始めて、トライ&エラーで試してみた結果、急斜面と緩斜面の加工やツールパストリム、さらに自動穴認識などの機能の使い勝手の良さから、この便利な機能を使えなくなるのは困ると思い、Manufacturing Extension も含めた導入を社長に提案しました」と話す。

提案を受けた加藤氏も「Manufacturing Extension の 5 軸および衝突回避まで、将来的に活用できるようになれば新しい工作機械の性能をフルに引き出して、当社の高いCAM 能力をアピールできると期待しました。そこで栗山君の提案を信じて、導入を決めました」と語る。

今後の取り組みについて加藤氏は「当社のCAM は、Fusion とManufacturing Extension を今後も積極的に利用していこうと考えています。また、Fusion による CAM の『価値』を提案していくためには、実際に加工された部品を積極的にアピールしていかなければなりません。」と展望を語る。



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