株式会社データ・デザイン DesignX|ソリッド対応三次元リバースモデラ

CASESTUDY 導入事例

Geomagic DesignX工業デザイン&製造

リバースエンジニアリング活用で物流包装ビジネスを拡大

株式会社東北ウエノ

2021.02.16 更新

Artec Leo

輸送包装では製品外側をどれだけ正確にトレースできるかが最も重要
Geomagic Design X によるリバースエンジニアリングの活用がカギを握っている

 

【美しい曲面の意匠を正確に採寸するために】
岩手県一関市に本社を置く株式会社東北ウエノは、輸送包装を専門とするファブレスな提案型エンジニアリング企業である。ひと口に「包装」といっても、消費者のもとへ送り届けるため中身の品質を保持し、その商品効果を高めるための個装が主体となる「消費者包装」と、B to B の輸送を中心に内容を保護し品質保持していく「輸送包装(工業包装)」の2 つがあり、同社は後者である輸送包装のプロフェッショナル集団だ。電子半導体や医療機器、自動車部品等のメーカーをお客様に、その多種多様な部品・製品に最適な物流包装容器を設計・提案。輸送包装における顧客企業のコストダウンや品質向上、さらには循環型社会への推進を支援している。

「工業製品の部品を作っている会社から、その部品を組立てる会社へ」

Artec Leo

自動車バックパネル:製品形状に合わせて仕切りを設計

「工業製品の部品を作っている会社から、その部品を組立てる会社へ」

さまざまな形状の部品を送り届ける生産物流においては、これらの部品をいかに損傷させることなく安全に届けるかが一番の課題となります。そして、そこで重要な役割を果たしているのが、各部品を最適な形状で包装する包装容器です」。東北ウエノの代表取締役を務める鈴木雅彦社長はそう語る。「つまり、私たちが設計するのはお客様の製品の“ 外側”。製品の外観に合せて、これを収納できる箱を作ることが仕事なのです。そのためには製品の外側をどれだけ正確にトレースできるか、がとても重要。3D スキャンとDesign X によるリバースエンジニアリングの活用がカギとなります」。

Artec Leo

3Dスキャンの撮影例

この包装容器づくりの中核となっているのが緩衝包装の設計である。緩衝包装とは製品・部品の物流過程での落下等のトラブル時に、その製品・部品が壊れないよう守る緩衝材の設計である。「大型の電子機器等を購入すると、製品と共に奇妙な形状の緩衝材が入っていることがあります。これは発泡のポリエチレンや発泡のポリプロピレン等の素材をプレスで抜いて作った緩衝材のパッド。その奇妙な形状は、たとえば1m の高さから落としても中の製品が壊れないよう、衝撃を吸収するための形なのです。この緩衝包装の設計では落下衝撃のシミュレーションが欠かせません。つまり、ここでも3 次元の活用がきわめて重要なポイントなのです」。



CONTACT 問い合わせ