インストールされた制御パネル。画像提供: Martz Technologies, Inc.
チームは Electrical ツールセットを数ヵ月間使用し、既にそのメリットを実感しています。2017 年に、Martz Technologies は、長年取引がある顧客の製造施設の油圧プレス用に制御パネルの図面を AutoCAD LT で作成しました。AutoCAD LT を使用し、220 時間かけて図面を作成しました。現在、同じ会社の新しいプロジェクトでは、Electrical ツールセットを使用して、3 台の新しい油圧プレスを手掛けています。1 台目のプレスについては、2017 年に作成した AutoCAD LT の図面をすべて見直し、Electrical ツールセットを使用してその図面を更新します。2 台目と3 台目のプレスはすべて、1 つの大きな図面パッケージに取り込む必要がありました。最初の図面を Electrical ツールセットに変換したのち、採番スキーマは 1 つの図面パッケージに対応するように完全に再設計されました。3 台目のプレスは、他の 2 台プレスよりも物理的に 2 倍大きく、より複雑です。1 台目のプレスの変換された図面を土台として使用することによって、簡単に図面を修正して拡張できました。新しいプロジェクトに費やした作業時間は、新しい油圧プレス、複雑性、追加のトレーニング、事前カスタマイズなどをすべて含めて、合計でわずか 550 時間でした。これらのカスタマイズを行うことにより、将来のプロジェクトに費やす時間はさらに短くなります。「このプロジェクトでは、カスタム シンボル ライブラリの作成、線番の配置、参照、採番スキーマの配置の変更など、当社のニーズに合わせて Electrical ツールセットをカスタマイズできました」と Slusser 氏は語ります。「また、このプロジェクトを、Electrical ツールセットに慣れていないエンジニア 2 名のトレーニング プラットフォームとしても使用しました」現在 AutoCAD LT を使用しているユーザーには、AutoCAD への移行について躊躇や懸念があることを、Slusser 氏は理解しています。しかし、彼にとっては大きな価値がありました。「AutoCAD LT からの移行や、AutoCAD に含まれるツールセットの使用を検討している方には、ぜひ実行してみることを勧めます」と同氏は話します。「ただし、辛抱強く取る組む必要があります。ここで述べたことはほんの一部であって、私たちも、今後さらに活用していくために学ぶべきことがまだまだあります」