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2019年発表新材料!インコネル625


こんにちは!楽しみにしていたクリスマスが終わってしまいました…。

皆様のおうちにはサンタさんは来ましたか?

クリスマスや忘年会が続いて胃もたれ気味の方も多いのではないでしょうか。

さて先日も「今年発表の新材料をおさらい」というタイトルでMarkforgedの新材料をご紹介しましたが、今回も今年を振り返って、新素材の中でも「インコネル625」という材料についてフィーチャーしていきたいと思います。

うんうん、2019年も3Dプリント業界ではいろんなことがあったなぁ~と振り返りつつ読んでいただければと思います。

インコネル625とは

インコネル625はニッケルベースの超合金で、腐食や高温に非常に強いのが特徴です。

インコネル625の強度は、複数の熱サイクルによって損なわれることはなく、なんと最大1000°Cの温度に耐えることができます

でも、お高いんでしょう?

従来、インコネル625は非常に高価な材料ですが、Metal Xシステムによりメーカーはこの材料を通常の数分の1のコストで利用できるようになりました。

  

太っ腹ですね!

産業とアプリケーション

インコネル625は、高温、腐食性環境、急速な温度変化がある環境でその真価を発揮します。

関連する産業には、化学/電力処理、航空宇宙、自動車、海水または沖合の石油およびガスなど…さまざまな分野での活躍が期待できます。 

化学/電力処理

化学および電力処理産業には、高温と多種多様な化学物質の両方を処理できる材料が必要です。

廃棄物処理システムには、酸性溶液の酸化と還元の両方に耐性のある材料が必要です。

インコネル625は化学物質に耐え高温で機能するため、このタイプの環境に最適な素材です。

航空宇宙/自動車

航空宇宙および自動車産業は、インコネルの特性も活用しています。

エンジンと腐食環境の高温は、インコネルに多くのさまざまな用途に最適です。

海水/オフショア 

海水は非常に腐食性の環境であり、最強の材料さえも破壊します。

インコネル625は、さまざまな温度での塩化ナトリウムに対する並外れた耐性を示しています。

そのため水中用途で使用されるワイヤーロープとプロペラブレードにも最適です。 

ケーススタディ:Nieka Systemsの場合

3Dプリントされたインコネル625るつぼクリップ

Nieka Systemsという企業は、鉱業およびセメント生産業界の顧客が製造プロセスの品質を分析および保証できるようにするサンプル調製装置を作成しています。

自動化されたマシンは、溶融フラックスとともに鉱石またはセメントのサンプルを最大1000°Cの温度まで加熱し、その後室温まで冷却してガラスディスクを製造します。

同社は以前、インコネルるつぼクリップをサードパーティに外注していましたが、コストが増加し始めました。

インコネル625はるつぼクリップに最適な素材でしたが、コストが高くリードタイムが長いため、 Nieka は他の場所で解決策を探しました。 

チームは、設計変更をシームレスに実装し、繰り返される急速な温度サイクルに耐えることができるクリップの品質を改善することができました。

そしてNieka SystemsはMetal Xシステムに目を向け、1年以内に約108,000 CAD(〜80,000 USD)を節約しリードタイムを4週間から4日間に短縮しました。

MarkforgedのMetal Xシステムは、17-4 PHステンレス鋼、A2ツール鋼、D2ツール鋼、H13ツール鋼、現在はインコネル625など、3Dプリントで最も画期的な材料を提供しています。

材料についてはこちらに詳しく書いていますので併せてご覧ください。

来年もさまざまな動きがありそう

出始めた当初はき、き、金属を3Dプリントできるなんて!?と魔法のような扱いでしたが、その進歩はとどまるところを知らず、今年は金属の弱点である腐食に非常に強い新素材、インコネル625が登場しました。

 

2020年も様々な長所を持った新材料が発表される予定です!

来年も楽しみですね。

それでは皆様、よいお年をお迎えくださいませ~(胃もたれしたおなかをさすりながら)。