フィーチャーベースのCADモデルを作成することができるリバースエンジニアリングソフトウェア、
Geomagic DesignXに新バージョンのV2020.0.1が登場いたしました。

今回追加された新機能・アップグレードは以下の通りです。

第1章 新しいワークフロー

Geomagic DesignX 2020では、ハイブリットモデリングや複雑な回転形状など、以前ではモデリングに工数がかかる形状に対して有効な機能が追加されました。

1.1 セレクティブサーフェース機能

自動サーフェース機能に、ハイブリットモデリング(有機的と幾何的な形状両方を持つ形状のモデリング)にかかる時間を短縮し、鋳造部品やトポロジー最適化された部品などを効果的に作成する新たなワークフローが追加されました。
セレクティブサーフェースは自由曲面モデリングをしたいサーフェースだけを素早く選択できる機能です。
【境界曲線から作成】と【選択したメッシュから作成】の2通りの方法があります。

【境界曲線から作成】では事前に作成した境界曲線から対象となる領域を選択し、境界の形状を調節しながらサーフェースを作成します。

自動サーフェースで作成したサーフェスボディとパラメトリックなモデリングで作成したサーフェスボディを合成

【選択したメッシュから作成】では、手動で対象となるメッシュの領域を選択し、サーフェースを作成します。

1.2 アンロール/ロール機能

アンロール/ロール機能は回転形状を平たく展開したり巻き直したりすることができます。
点群データ・メッシュデータを展開して平たくすることで、今まで3Dスケッチでモデリングせざるを得なかった形状も2Dスケッチでパラメトリックにモデリングが可能となります。
非均一のらせん形状やタイヤなどの複雑な回転形状のモデリングが非常に容易になります。

例としてタイヤのモデリングを行います。タイヤをアンロールし平たく展開します。

アンロールしたスキャンから作成した断面の2Dスケッチを3D空間にロールし直す事ができます。逆に抽出した3D曲面を2D平面にアンロールすることもできます。

第2章 メッシュの分割

複数のボディをもつメッシュオブジェクトを簡単に独立したモデルに変換します。3Dプリント用データやアセンブリデータを処理しやすくなります。
読み込んだ1つのメッシュデータに複数の離れたメッシュがあった場合、ワンボタンでメッシュを分割することが可能となりました。

【メッシュグループの作成】に✓を入れることで本コマンドで作成されたメッシュデータのグループが作成されます。

第3章 ボディを変換

本バージョンより“ローカル座標系を使用”オプションの使用時、変換情報がローカルおよびグローバル座標系の両方から変換情報が提供されるようになりました。

第4章 新しいライセンス管理システム

V2020よりライセンス管理システムが変更になりました。
新しいライセンス管理ツールCim-LMのLicense Managerにより、セキュリティと安定性がさらに向上しました。
※V2019以前のライセンスコード・ドングルは引き続きご使用いただけます。

また、License ManagerではV2020端末において、下記ライセンのオフライン認証が可能です。
※別途インターネット接続が可能なPCが必要となります。

さらに、16桁のライセンスコードをご使用の場合に30日間毎のインターネット接続が必要でしたが、License Manager移行後は必要ありません。

  • コンピュータ固定ライセンス
  • ネットワークコンピュータ固定ライセンス
  • 評価版

第5章 新機能プレビュープログラム

保守契約中のユーザー様に試用版機能をご評価いただけるようになりました。
ソフトウェアの更新や技術サポートのほかにDesignXの開発中の機能をいち早く使用することができます。

現在、ご評価いただけるプレビュー機能は以下となります。

・「Fill All Holes on Mesh」:パラメータを設定し、該当する穴をすべて埋めます。

第6章 その他改善

6.1 サーフェシングの改善

自動サーフェース機能の計算時間が改善されました。

下記は【自動サーフェース】と【サーフェースパッチをフィット】の処理時間の比較になります。

6.2 LiveTransferの改善

下記のCADソフトウェアバージョンに対応しました。

  • SOLIDWORKS 2020
  • Inventor 2020
  • NX 1872
  • Creo 6.0
  • SolidEdge2020
  • CATIA V5-6 2019

6.3 不具合の改善

今回のバージョンでは下記の不具合が修正されております。

■修正された不具合

 ・FAROデバイスを使ったスキャニング中にソフトウェアがクラッシュする。
 ・インストール時にバックアップパスを取得しない。
 ・ライセンス認証時に”ErrorCode 4294967295”エラーメッセージが表示される。
 ・ライセンスのアクティベーション時に”CultureNotFoundException”エラーが起こる。
 ・ソフトウェア実行中にサポートリンクへの接続に失敗した際にサポートタブにエラーメッセージが表示される。
 ・Geomagic DesignX 2020.0.0実行中にErrorCode 1001のエラーメッセージが表示される。
 ・Geomagic DesignX 2019.0.3への自動アップデートがGeomagic DesignX 2020.0.0実行時に表示される。
 ・フローティングドングルライセンス使用時にハートビートチェックが動作しない。

また、以前ご案内させていただいた下記不具合についても修正されております。

■不具合内容
GeomagicDesignX V2020を起動後、5~10分程度経過すると、「有効なライセンスが見つかりません」と
表示され、異常終了する。

■不具合対象環境
・ オンラインアクティベーションライセンスをオフライン環境で使用している場合
・ ネットワークライセンスを使用している場合
※USBドングルご使用の場合は問題ございません。

動作環境

サポートOS ・Windows7
・Windows8
・Windows10
※64bitのみ対応
オブジェクト最重量 3 kg
CPU ・IntelまたはAMD製プロセッサ(クロック周波数2 GHz 以上)
・マルチコアプロセッサ、ハイパースレッディング対応、クロック周波数3GHz以上を推奨
RAM 16GB以上を推奨
ハードディスク ・30GB以上の空き容量
・256GB以上の空き容量を持つSSDまたは10000RPM以上のHDDを推奨
ディスプレイ ・32bitカラー
・1280×960以上の解像度
・1280×1024以上の解像度を推奨
GPU ・NVIDIA GeForce 900 シリーズもしくは、それと同等以上のNVIDIA Quadroシリーズが推奨
・AMD Radeon 400シリーズまたはRadeon Pro同等以上
・OpenGL 4.0以上に対応する単体のグラフィックカード(オンボードグラフィックスを除く)
・グラフィックメモリ4GB以上を推奨
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更新日 : 2020.07.30