こんにちは。
最近猫を飼い始めたのですが、まぁこの子が人間の食べ物を欲しがる子で…食卓にチェックしに来るのはもちろん、手は出す口は出すの落ち着かない状態なので、近頃は”時短”でささっと食べ終えて、「もうないよー」とごまかしています。
製造の世界においても(導入が雑)”時短”は大きなキーワードになってきます。
今日はArtecのブログより、Artec Leoを用いての短時間でのスキャンのお話です!
ボルボXC90の下部構造を10分でスキャン (以下Artecブログ抜粋)
自動車部品のリバースエンジニアリングは、特に、設計公差がより厳しく、新しいコンポーネントが自動車の既存の構造的景観と技術的要件に完全に適合しなければならない現代の高性能自動車にとって、困難な作業です。
自動車部品の正確なCADモデルで作業する場合、特に市販されていない古い部品の場合は特に、そのようなモデルを追跡することさえ困難または不可能になる可能性があります。
そのため、設計エンジニアの多くが、新しい設計に向けた最初のステップとしてリバースエンジニアリングを選択しています。
何年もの間、
3Dスキャンはこのプロセスに非常に効果的なツールであることが証明されており、他の方法の数分の一のコストと時間で非常に正確な結果を提供します。
Volvo XC90の排気システムのリバースエンジニアリングに3DスキャンおよびCADソフトウェアを使用するデモンストレーションの一環として、Artec Gold Reseller Reality 3Dは
Artec Leoプロフェッショナルハンドヘルドスキャナーを使用して、車の底面全体をわずか10分でデジタルでキャプチャしました。
Artec Leoは、
オンボード処理とバッテリーパックを備えた完全にワイヤレスな革新的な3Dスキャナーです。Leoは
直感的な機能が豊富で、初心者やスキャニングプロの間でも人気があります。
組み込みのタッチスクリーンを使用すると、スキャンがリアルタイムで表示されるのを見ることができ、スキャンをこのように回転させることも、オブジェクトのすべての部分をキャプチャしたことを確認することもできます。
Leoの高速キャプチャレートにより、中サイズのオブジェクトをほんの数分で鮮やかなカラー3Dでデジタルキャプチャできます。
ボルボの下側がスキャンされた後、スキャンデータセットは
Artec Studioで後処理されました。
これには最小限の労力で15分しかかかりませんでした。
Artec Studioは、
Artecのフルラインの3Dスキャナーと統合された世界的に有名なソフトウェアアプリケーションです。
直感的な機能満載のインターフェイスStudioをが搭載されているArtec Studioを使用すると、SOLIDWORKS、AutoCAD、およびDesign Xに直接エクスポートし、スキャンから反射を簡単に取り除き、記録的な速さで3Dスキャンをこれまで以上に改善できます。
グローバル登録は、すべてのスキャンセットを同じグローバル座標系に揃えました。
途中で、不要なデータを消去するためにEraserツールが使用され、CADの目的のためにスキャンの部分を改良しました。
次のステップは、すべてのスキャンから単一のメッシュを作成するためにシャープフュージョンを適用することでした。
この時点で、メッシュの単純化が適用され、メッシュのサイズが小さくなり、ポリゴンの数が減り、モデルの操作が簡単になりました。
機能の調整可能な設定により、ユーザーは重要な詳細や複雑さを簡単に回避できます。
その後、3DモデルがCADのSTLとして
Geomagic Design Xにエクスポートされました。
デザインXでは、STLファイルがインポートされました。
そして、Design XのPipe Wizardを使用して、リバースエンジニアリング用に既存の排気管を簡単に選択しました。
次に、形状、サイズ、およびその他の詳細を指定することにより、新しい高性能の排気システムが段階的に作成されました。
排気管は微調整されており、必要に応じて調整して、車の底面に沿った経路内の他のコンポーネントにシームレスに適合させました。
デザインXで合計30分後、最終結果が得られます。
カスタム排気システムのメトロロジーグレードのCADモデルで、新しいパイプの直径、長さ、輪郭が車の既存のコンポーネントや構造と完全に一致しています。
完了した作業の概要:Artec Leoでの
10分間のスキャン、Artec Studioでの
15分間の後処理、およびDesign Xでの
30分間のCAD作業。
Artec 3Dスキャナの活用が最高の”時短”
これまで数時間、数日とかかっていた作業もArtacの3Dスキャナや メッシュ/ポリゴン処理用 ソフトウェアのArtac Studio、また互換性のあるリバースモデリングソフトウェアGeomagic DesignXを組み合わせて活用することで、それぞれ数十分の時間だけで済んでしまうのですね!
大幅な時間の節約で、ますます効率が上がることが見込めますね。
ではまた!