さまざまな業界から評価の高い3Dスキャン・後処理ソフトウェアであるArtec Studioに
最新バージョンのArtec Studio 15が登場いたしました。
この度追加された新機能とアップグレードにより、
作業効率の大幅な向上と精度・品質の良いデータがスムーズに作成可能になりました。

今回追加された新機能・アップグレードは以下の通りです。

1. UIの変更


2. テクスチャマッピング機能の改善


3. 自動位置合わせ機能の改善


4. フィーチャ作成機能


5. CADデータのインポート


6. プロジェクトを開く・保存速度改善


7. その他機能改善


8. Artecスキャナ新機種に関する改善

第1章 UIの変更

1.1 ツールバーの変更

UI全体のビジュアルの変更により、ツールバーのアイコンが刷新されました。

ArtecStudio15のユーザインターフェース

1.2 ワークスペースの変更

ワークスペースでデータを管理するための新機能が追加されました。
複数のスキャンデータをスキャナ機種、スキャン範囲、オブジェクトの種類などによって自由にグループ化することが可能です。
これにより今までのようにスキャンデータ単体ではなくグループによる選択が可能になったため、位置合わせ機能などでの使用ができるようになりました。
また、ワークスペースに表示される項目をカスタマイズすることも可能です。

複数のスキャンデータのグループ化

1.3 グループの活用方法

グループの活用(Leo)

グループの活用

第2章 テクスチャマッピング機能の改善

2.1 テクスチャの修正

テクスチャマッピングの際、カメラの向きによって映り込んでしまったバックグラウンド色を修正する機能が追加されました。

2.2 メッシュデータからのテクスチャのコピー

テクスチャマッピングパネル

テクスチャマッピングに【モデルの出力】機能が追加されました。
この機能により、テクスチャマッピング後のメッシュデータからテクスチャをコピーすることができます。
テクスチャヒーリングブラシなどで編集を行ったテクスチャを既存のメッシュデータから新たに作成した他のメッシュデータへ複製することが可能です。

第3章 自動位置合わせ機能の改善

位置合わせの【自動位置合わせ】機能の形状認識が改善されました。
形状特徴の少ないオブジェクト、オーバーラップの少ないオブジェクトに対しても成功率向上に繋がっています。

Artec Studio14:失敗

Artec Studio15:成功

また、計算時間は約50%削減されています。

【使用データ】

  • 2.54GB(Spider 8スキャン)

【使用機材】

  • OS:Windows10 Pro
  • CPU:Intel Core i7
  • メモリ:32GB
  • GPU:Nvidia

第4章 フィーチャ作成機能

スキャンデータからフィーチャ(平面、円柱、円錐、球)が作成できるようになりました。
作成されたフィーチャは座標合わせなどの機能で活用することができます。

作成されたフィーチャ

4.1 座標合わせに使用

作成したフィーチャを座標合わせに使用することができます。
Artec Studio15からXYZ軸方向を指定することで原点を設定することが可能です。
(※Artec Studio14では1軸方向[平面3点指示]のみ指定可能)

幾何形状座標合わせ

4.2 CADへの出力

作成したフィーチャをCADデータとして出力することができます。
出力可能形式はIGES、STEP、X_Tの3種類となります。

出力されるデータのバージョンはこちらです。

第5章 CADデータのインポート

IGES、STEP、X_T形式のCADデータをArtec Studioにインポートすることができます。
これにより、スキャンデータとインポートしたCADデータを計測機能の距離カラーマップにて比較することが可能です。

※インポート可能なデータのバージョンは表の通りとなります。

第6章 プロジェクトを開く・保存速度改善

プロジェクトファイルの保存・読み込み、LeoのPKGファイルの読み込みスピードが改善されました。
平均的に約50~80%削減されています。

第7章 その他機能改善

7.1 履歴管理機能の追加

履歴確認・作業の巻き戻し

履歴機能が追加されました。
この機能により10回分の計算履歴を管理し、作業を巻き戻すことができます。
作業を戻した状態で新たに計算を実行すると、それ以降の履歴は削除されて更新されます。

7.2 スキャンフレーム数の指定

スキャン中の1スキャンデータあたりのフレーム数を設定することができます。
指定したスキャンフレーム数に達した場合は、別スキャンデータとして分割されます。
これにより、グローバル位置合わせに最適なフレーム数を超えることなくスキャンをすることができます。

7.3 消しゴム機能改善

投げ縄選択

消しゴムの投げ縄選択機能が改善されました。
今までは選択範囲をマウスのドラッグで選択していましたが、マウスをクリックすることで選択範囲を指定することができます。

7.4 穴埋め機能の改善

ツールパネル内の穴埋め機能が改善されました。
穴周辺の曲率から滑らかに穴埋めをすることが可能です。

7.5 計測/距離カラーマップ計算時間改善

計測機能内の距離カラーマップの計算時間が大幅に削減されました。
大型の対象物や大容量のデータに対してもスムーズに比較結果を確認することができます。

第8章 Artecスキャナ新機種に関する改善

8.1 Artec Rayのデータインポート速度改善

中長距離設置型スキャナ「Artec Ray」のインポート速度が向上しました。
V14まではスキャンデータを内部上1つずつ読み込みますが、V15では2つ以上のスキャンデータの読み込みを同時に開始します。
そのため、インポート速度の短縮を実現しました。

8.2 Artec Micro自動スキャニング

60×60×90mm以内の小型オブジェクトに特化したデスクトップスキャナ「Artec Micro」に自動パス機能が追加されました。
Artec Microは対象物から最適なスキャンパスを生成し、設置位置に対して欠損なく自動でスキャニングを行います。
また、対象物の設置向きを変更した場合も特徴形状を認識し自動位置合わせを行います。

Artec 3D Scanners are manufactured by Artec Group
©2020 Artec Group Inc.

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更新日 : 2020.06.18